2005.12.9 ~ 2005.12.20 平成17年 結城市議会 第1回 定例会


たちかわひろとしの一般質問 全文掲載(3回目)
 
 
今回の一般質問の質問・答弁の全文を掲載しました。

量が多いですが、気長に読んで頂ければと思います。

 
1回目の質問・答弁 2回目の質問・答弁 《3回目の質問・答弁》

 

3回目の質問・答弁



《頂いた意見の取り扱いについて》


 御答弁ありがとうございました。

 まず、意見の取り扱い、つまり、頂いた意見のフィードバックに

関してでございますが、もちろん頂いた意見の反映というのが、

最大のフィードバックというのは私ももちろん理解をしておるところでございます。

私が今回、提案を申し上げているのは、頂いた意見がどういった形で

精査をされて、反映できなかった意見に対して、市民に対して説明をする

必要があるのではないか、という観点での提案でございます。

 市民側からすれば、自分の意見がどうなったのか、採用されなかったにしても、

その理由がわかれば納得をしていただいたり、また違った提案となって

行政側に提示をされるなどの効果があるものと考えております。
 
 一番まずいのは、頂いた意見や要望がどういった形反映されたのかが

わからず、うやむやになってしまうというケースであると私は考えております。

 意見を吸い上げるスタンスをとっても、出した意見がどうなっているのか

何も反応がないと、意見を出しても聞いてもらえないととられて、

なかなか協力をえられないという悪循環に陥ってしまうことが危険性として

考えられると私は思うところでございます。

 意見が採用されれば、その意見を出した方にとって自分の意見・考えが

市の考えに反映されたことによる充実感から、さらなる提言をしてくれるでしょうし、

たとえ採用されなくとも、その意見をきちんと精査し、どのような経緯で

扱われたかをきちんと説明することによって、決して軽視したわけではないことを

理解していただく必要があると考えています。

 ここまでやって、初めて行政と住民との意見の交換となるのではと、

私は考えているわけでございます。

 昨日、ちょっとケースは違いますが、南部中央幹線道路についても、

方針の変換についてしっかりと住民に説明をしてほしいという話がございましたが、

今回の総合計画の策定に限らず、説明の重要さを認識し、念頭において

意見の交換をしていただきたいと要望をさせていただきます。
 
 
 
「市民パートナーシップ事業」
 
  「市民まちづくり支援センター設置・支援」について



 つづいて、

「市民パートナーシップ事業」 「市民まちづくり支援センター設置・支援」に

ついてでございますが、先ほど、内容について詳細な答弁を頂きまして、

市民の主体的な活動、住民の力を活用しての街づくりの必要性を理解し、

計画に盛り込んだという行政側の姿勢には評価をしたいと考えております。

 住民の声、住民の力というものは、行政のいろいろな場面で活用のできる

ものでございますし、今後の街づくりでは必要不可欠な力であるという

認識をしております。

 今回、どちらの課が担当されるかまでは答弁されておりませんでしたが、

特定の部署にとらわれる事無く、部局間で横断的な組織として育てていただいて、

どの部局でも活用のしやすい機関としてまとめあげていただきたいと、

強く要望をさせていただきます。
 
 
 
「情報化」と人事政策


 つづいて、人事政策についてでございますが、今の答弁を聞いておりまして、

庁内会議にて必要な人数を検討し、必要なセクションについては、

人員比率を上げて、人員を確保して取り組んでおられるという姿勢が理解をでき、

私が先ほど提案をさせていただいた考え方についても、理解をいただいている

ものと認識をしております。

 先ほども述べたとおり、コスト削減の中で、総定員数を引き下げねばならない

というのは、これは避けて通れない事実でもございますが、その中でも、

リストラの本当の意味である、再構築も視野に入れた部局の編成や、

似た業務を遂行する部署を合併させるだけではなく、業務が似ていなくても、

年間業務量のピーク時期の異なる部局を合併させるなどの、施策も必要に

なってくるかと思います。

 また、電算化を活用しての業務軽減というのも有益な手段であることは、

いままでに何度か申し上げました。

 ちまたではシステムの御操作に不具合がかさなって、大損害を招いてしまった

ケースもございましたが、あくまで電算システムは人が操作するもので、

人の操作した命令を正しいとして認識をして動くものであり、100%を人にとって

変わることはできません。

 人を排除するためのものではなく、人の作業を便利にする道具という観点で

活用をし、軽減できた分の人員を、本当に人手の必要な部署へあてる、

といった考えでお願いをしたいと思います。
 
 
 
中心市街地の活性化
 
 
 つづいて、中心市街地の活性化についての施策でございますが、

いろいろな施策がスタートを始め、TMO会社と産業経済部と商工会議所が

連携をとって、これから始動していくというふうに受け止めることができました。

 私の提案申し上げた、大局的な見地での方針の決定についても、

8つの委員会が作成され、コンセプトを探っているという状況で、

その中でも生かしていっていただきたいと考えております。

 観光地や歴史的な町並みで人を集めるのも、商店街としての活性化で人を

集めるのも、賑わいを取り戻し、人を集めるという最終目標では同じかと

思いますが、そのアプローチはさまざまでございます。

 また、何を持って人を集めるか、という点で、どの自治体も苦労をなされている

ことも、存じ上げているつもりでございます。

 時代に左右されない、いつまでも注目されるものを中心にすえての活性化が

理想でございますが、なかなか難しい課題でもございます。

 私の個人的感想といたしましては、モータリゼーションの変化や、

流通の流れに左右されにくい活性化が一番よいのではと考えていますが、

今回の質問での提案も、今後の方針を策定するにあたっての一助に

していただければ幸いに思います。
 
 
 
安心な学校と開かれた学校


 最後に「安心な学校と開かれた学校づくり」についてでございます。

 執行部としては、地域を巻き込んで開かれた学校を作ることが、

逆に、地域の目で学校をまもるという考え方であるという御答弁でございました。

 私としては相反するという観点で考えておりましたが、なるほどそういう考え方も

あるのだな、ということで理解をさせて頂きました。

 全国的な事例を見てみますと、岡山県矢掛町では、通学路で児童が1人に

なってしまう時間帯や場所をチェックする地図の作成に着手を始めたそうです。

通学路の危険地域を洗い出し、地図の完成後に、地域住民の方に

見ていただいて、子供を守るための協力を求めて行く考えを示しておられました。

 また、京都市の陵ヶ岡小学校では、学校の正門前に詰め所を作成し、

PTAの方や地域の方が、登下校の時間帯などに交代で子供たちの安全を

見守っている、という記事も目にしました。

 この詰め所は、近所に住んでいる元大工さんがベニヤで手作りで作成をし、

費用は地域の自治会が負担をしてくれたと紹介されておりました。

 いずれの場合でも、地域の皆さんや、PTAの皆さんに協力を依頼して、

多くの目で学校を見守るという方針を採っており、先ほどの答弁にもあったような、

地域の目で学校を守るといった考え方が、全国的にも浸透してきている例かと

思います。

 結城市においても、自治会によるパトロールや、PTAの皆さんによる

パトロールが実施をされ、その考え方が育っているという認識でおりますので、

さらにその活動を育てて行っていただきたいと思います。
 
 
 以上、要望を申し上げまして、今回の一般質問を終わります。

 
 

 
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