2004.6.9 ~ 2004.6.18 平成16年 結城市議会 第2回 定例会


たちかわひろとしの一般質問 全文掲載(3回目)
 
 
今回の一般質問の質問・答弁の全文を掲載しました。

量が多いですが、気長に読んで頂ければと思います。

 
1回目の質問・答弁 2回目の質問・答弁 《3回目の質問・答弁》

 

3回目の質問・答弁



《市政施行50周年を迎えての今後の結城市政について》


今後の結城市政についてでございますが、人材登用については、

現状でもさまざまな部局がいろんな委員に委嘱をする形で取り組んでいる

状況かとおもいますが、単に意見を求めることにとどまらず

一緒に活動をしてもらうことによって、市政への参画する意識作りをさらに

進めて取り組んでいただきたいと考えております。

好景気で財政的に余裕のある状況であれば、なんでも行政に!という考え方が

とおったかもしれませんが、財政難に直面している昨今では、すべてを行政が

抱えるのではなく、市民も一体となって取り組む体制が必要不可欠であると、

考えております。街づくりに実際に参画をしてもらうことによって、

市の厳しい状況も理解をしてもらえることが期待をされ、お金をかけなくても

街づくりができる雰囲気がいっそう進むのでは、と考えております。

執行部からの答弁をいただいた中にも、それらの施策を調査・研究したいとの、

取り組みの姿勢があったわけですが、さらに一歩すすめまして、

是非そういった施策の実現を、強くお願いをする次第でございます。

つづいて、教育の観点からの取り組みについてですが、昨日の一般質問や

教育長さんからの答弁にもあったように、ふるさと発見事業や総合学習の

授業などを通して、教科書など知識教育にとらわれずに、子供達の色々な

視点を養い、育てていく教育がなされている事は、非常に評価のできる状況と

受け止めております。

先ほどの御答弁にもあったように、市民情報センターを活用しての、学校間を

超えた新しい教育も期待をできると考えております。

また、昨年の平成15年第4回定例会の一般質問に対する答弁の中でも、

不登校児が年々減少傾向にあるといった答弁からも、子供達の心のケアといった

施策も、だんだんと効果を生んできている状況と受け止めております。

先日の長崎での事件など、教育の現場で今まで考えられなかったような事件が

多発をしております。こういった時代を迎え、子供達の心の教育の重要性が

叫ばれてきております。現状取り組んでいる事業や子供達の心の教育などにも、

今いっそう強力に取り組んでいただき、将来を担う子供達への教育をさらに

すすめていただきたいと、こちらも強く、お願いする次第でございます。

また、学校の教育の中だけで、いろいろな視点を養ったり、心の教育をして

いくのは難しく、教育長の答弁にもありましたようにPTAの理解、地域の協力も、

必要不可欠と考えております。地域での挨拶運動や、地域の行事への参加、

子供から大人、お年寄りまでを含めた、世代間のつながりを作ることによって、

子供達が人を思いやる心、幅広い分野へ興味を持つ心、といった芽を育てて

いただきたいと考えております。これは教育部門だけではなく、街づくりの

重要施策の一環として、部局の垣根を越えた連携を、お願いするものでございます。

今回、街づくりを論ずるうえで、そのポイントをどこに置くのか非常に難しく、

ましてや、かなり長期的スパンでの質問でもあり、執行部の皆さんも答弁を

する上で、非常に難しい内容であったことは、重々承知しております。

しかしながら、これからの市政運営の中で、単年度、3カ年計画、マスタープランと

ならんで、長期的展望での街づくり、といった考え方も取り入れて、

予算編成、事業立案に邁進をしていただきたいとおもいます。


《ひとり暮らし老人等緊急通報装置の運用について》


つづいて、ひとり暮らし老人等緊急通報装置の運用についてで、ございますが、

数値を含めた詳細な御答弁を頂きましてありがとう御座います。

この厳しい財政難の折、適用の範囲を広げる事は、非常に大変であることは

重々承知をしております。また、適用の範囲を広げるにあたっては十分検討を

しないと、場合によってはサービスの不均衡が生じることにもなりかねません。

当然のことながら、サービスの平等は、保っていただきたいともおもいますし、

その中で、このすばらしいサービスを、できるだけ多くの方に活用をして

いただきたいと考えております。

教育と福祉に重点を置く施策を推進している、小西市長をはじめとする

市執行部に対しましては、強くお願いをする次第でございます。 
 
 
《公達地域の住環境整備について》


最後に、公達地域の住環境整備についてで御座いますが、

この限られた地域の問題に対しても、他の地域と同様の考え方が適用される、

この考え方は、重々理解をしておるところでございます。

当該地域は、区画整理が中座した地域でもあり、市街化区域でありながら、

なかなか環境整備の進めにくい地域となっていることが、非常に残念でなりません。

是非、他の市街化区域と同様の考え方を適用していただいて、環境整備に

取り組んでいただきたいと強く切望する次第でございます。

これは、先に述べた、街づくりにも関係する話なのでございますが、

当該地域におきましては昨年から「街づくり委員会」という組織が発足し、

地域間の交流を図りながら、色々な問題に対して達成までのスパンを

考慮しながら、住民でできること、行政にお願いするもの、住民と行政が

タイアップして取り組むもの、という色わけを行いながら取り組みを

開始しております。

先日も、当該地域で、自動車の安全運転を促す看板を作成し、とくに交通量の

多い道路に設置をし、まずは安全運転を啓発するなど、さまざまな取り組みを

開始しているところでございます。

昨日、6番池田議員からも、地元地域で環境を維持していくための連絡協議会が

設置をされ、活動を開始しているという話がございました。

行政としても、こういった組織とのタイアップを図ることによって、環境整備などが、

円滑に進むのではと考えております。しかも、行政主導ではなく地元主導で

あることから、行政にとっても、労力・財源をかけずに物事が進むという、

願っても無い状況が、すでに事例として出てきたわけでもあり、これは、

大変喜ばしいことであると受け止めております。

この2つの事例は、いずれも地元の住民が生活をしていくうえで困った出来事が

発生をしている中で出てきた動きでもあり、それを改善し、解決するまでには、

大変な力が必要であるのは言うまでもありません。

「雨ふって地かたまる」というたとえをしてしまっては、地元の皆さんに

大変申し訳が無いのですが、問題があったからこそ、そこから地域が団結をし、

街づくりをしていこうという動きに発展をしたことは、大変意義のある動きに

つながったと受け止めております。

財政の厳しい中での施策実施には、こういった地域の協力が必要不可欠で

あるのは言うまでもないと考えております。私自身も、こういった動きに対しまして、

注目をし、また、協力をしてきたいと考えております。
 
 
 
そして、願わくば、こういった動きが全市的におこなわれ、地域の活性化が

市の活性化につながり、単独運営を宣言した市でも、これだけの事ができた、

これだけの改革ができた、といわれるような、街づくりの実現につながることを

強く願いまして、今回の一般質問を終わりにいたします。

ありがとうございました
 
 

 
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