2004.6.9 ~ 2004.6.18 平成16年 結城市議会 第2回 定例会


たちかわひろとしの一般質問 全文掲載 (2回目)
 
 
今回の一般質問の質問・答弁の全文を掲載しました。

量が多いですが、気長に読んで頂ければと思います。

 
1回目の質問・答弁 《2回目の質問・答弁》 3回目の質問・答弁

 

2回目の質問・答弁

 
《市政施行50周年を迎えての今後の結城市政について》


詳細なる御答弁真に有難う御座いました。

さて、今後の結城市政についてでございますが、今、このきわめて長期的な展望、

考え方について、市の取り組みをお願いした訳ではございますが、

これは毎年度の予算編成、年次計画、マスタープランといった、

これらのすべてのベースとなると、私自身、考えておるところでございます。

また、先日、会派の皆さんと地方自治経営学会と言う、地方自治を教える

学識経験者、行政職員、国会議員、県議会議員、市町村議員の所属する学会の

研究大会に参加をしてまいりましたが、その中でも、複数年を視野に予算を策定し、

計画的な財政軽減、財政調整基金の確保といった施策が、発表をされて

おりました。これは、単年度での考え方を払拭した、長期的スパンでの

予算策定が実施されたケースであると私は受け止めており、長期的な視野での

行政運営の事例として大いに参考になると考えております。

この激動した時代のなかでは、また、その時々の色々な考え方により、

長期的に一本にまとまった考え方での進め方が、難しい状況であるかとは

思いますが、是非、考慮に入れて取り組んでいただきたいと、考えております。

さて、つづいて今後の結城市政を進めていく中での「人材発掘」について

質問をしたいと思います。

「街づくり」という言葉は、議員にとりましても行政にとりましても、

よく使われる言葉であるかと思います。しかしながら、その街づくりの具体化、

効果の見出し方は非常に難しく、その尺度も人それぞれ考え方が加わり、

評価が難しいかと思います。

そこで、私は「街づくりは人づくり」という視点での質問をさせていただきます。

さきほど、結城市の予算策定にあたって、厳しい状況であることをお話した

わけではございますが、これからは、事業に対して補助金を出す、という

考え方ではなく、「知恵をだす」という時代に変わりつつあるのではないでしょうか? 

そしてその知恵は、広く市民にも求めていく必要があると考えております。

市民の皆さんの間には、まだまだ多くの人材、多くのアイデアが眠っております。

自治会や学校行事などで、皆さんの話を聞くたびに、私は常々そのように

思っておりまして、この人材・アイデアを、行政運営に引き出したいと

考えておりました。

また、先日、会派で研修をしてきました、茨城県笠間市では、「街づくり教室」を

組織し、いろいろな分野で市民の皆さんからの意見を登用している、との事です。

また、この組織は、単に意見を言うだけの機関にはとどまらず、

市民がやれるもの、行政にやってもらうもの、市民と行政がタイアップして

取り組むものに色分けをし、市民の皆さんにも実際に動いてもらうことで、

行政に参画してもらうと言う手法をとっています。

市民に参画をもとめることで、行政を身近に感じてもらい、また、行政の状況を

容易に知ってもらえると言う観点でも、非常に有効な手立てであると私は

考えております。

こういった観点から、市民からの人材発掘、人材登用は、これからの

街づくりにとって、有効な手段であると考えておりますが、

この考え方に対する、執行部の御所見を答弁願います。

また、人材の発掘をする一方、人材の育成も、長期的視野で取り組まねば

ならないと、私自身、考えております。

それを、私は、これからの結城市の未来を担う子供達に期待をしたいと

おもっております。結城市でうまれそだった子供達が、社会へ出て羽ばたいて、

そしてすばらしい知識、経験を身に着けて、いつの日か結城市にもどり、

結城市で暮らしながら、一緒に街づくりに取り組んでいく、そういった将来を

夢見ております。そういった環境を作るには、教育の手法、就業の場など、

幅広い準備が必要であり、論点も広がってしまうとおもいますので、

今回は、特に子供達への教育というポイントで質問をしたいとおもいます。


これからの結城市をになう子供達に対しては、単に教科書重視での知識を

詰め込むだけではなく、人を思いやる心の大切さ、広い視野での教育を

お願いしたいと考えております。街づくりにかかわらず、人材育成を行うには、

幅広い視野が必要ですし、人の気持ちを思いやり、人との協調性も必要と

考えております。たくさんの友達と接する事も大切かと思います。

私もこの質問をするにあたって、学生時代の自分を振り返ってみたのですが、

どちらかといいますと、教科書はほどほどで、あまり縁が無く、

部活動とか特別活動といった、そういった、勉強とは一見かけはなれた

方向に熱を入れていたように記憶をしております。しかしながら、

その後の世の中に出て、そして今の活動をしていくなかで、その特別活動で

つちかったものが大いに役立っている、と私自身は考えております。

私の経験談はこれぐらいにいたしまして、子供達に対しては、単に知識を

つめこむだけの教育ではなく、人間的に豊かな教育をしていただき、

そして、その積み重ねが、未来の結城を担う子供達の人材育成になるのではと

考えております。

そして、市政施行50周年を迎えた今年を契機に、この人材育成をさらに

発展させてスタートしてほしいと、私は考えております。

こういった考え方に対しての執行部の現状の取り組み、今後の方針について、

御答弁をお願いしたいと思います。



《ひとり暮らし老人等緊急通報装置の運用について》


つづきまして、ひとり暮らし老人等緊急通報装置の運用についてでございますが

ただいま、結城市におきましても、一人暮らしの老人に対する色々なサービスが

展開されている状況がよくわかりました。

その中でも、なぜ今回、この「緊急通報装置」を取り上げたかと言いますと、

このサービスは、他のサービスのように物品をお届けしたり、訪問したりすることに

よって、安否確認を行うサービスとは性質が異なり、緊急時の通報と言う、

直接生命を左右することにもなる、大切なサービスにつながるからでございます。

私自身は、他のサービスよりも緊急性の高いサービスであることから、

適用範囲は他のサービスよりも緩和をし、サービスを適用をするべきと考えて

おります。御老人2人暮らしの場合であっても、適用対象として、

考慮をすべきではないか、という考えを持っております。

この、緊急通報システムについては、平成15年第3回定例会期間中に

開かれました、平成14年度の決算特別委員会にて、私もその状況について

質問をさせていただいた経緯がございます。その当時の答弁によりますと、

平成15年3月31日現在での延べ設置台数は222台、ひとり暮らしで

登録されている方が332名、比率は66.8%、という状況でございました。

これはあくまで1年ほど前の数字でもあり、現状はもうちょっと数字に動きがあると

考えておりますし、登録をされているひとり暮らしの方でも、設置を辞退されている

かたもおられることも考えられますので、この66.8%の数字に対して多い、

少ないといった議論は一概には言えないとおもいます。

私が申し上げたいのは、この「緊急通報装置」に関しては、設置対象である

332名、一人暮らしの方でもありますので、332世帯と言う表現が妥当なのかも

しれません。この条件を緩和いたしまして、この332名と言う母数自体を

広げていただきたい、と言う考えを持っております。

先ほど設置条件が出されましたけれども、仮に隣に身内が住んでいたとしても、

その生活状況を100%見ることは、なかなか難しいかと思います。

ですから、このシステムの性質・特性を考えた場合には、その適用条件を広げて、

できる限り多くの一人暮らしの方、あるいはお2人暮らしの方の、老人の方に

広げていただきたい、と考えておりますが、その点につきまして、執行部の

考え方をお伺いしたいとおもいます。 


《公達地域の住環境整備について》


つづいて、公達地域の住環境整備についてでございますが、執行部からは、

公達地域の雨水排水事業について理解と推進を頂き、また本年から、

合併浄化槽を使用した中での接続に対しましても理解を頂いているところで

ございます。

おかげさまをもちまして、当該地域の雨水排水に対しては、徐々にでは

ございますが、整備が進んでいると言う状況でもございますので、

引き続き地元地域との連携を図りながら、当該地域への整備を進めて

いただきたいと、切に願うところでございます。

また道路整備につきましても、雨水排水事業の整備完了をまってからの

全面的な整備と言うことで、昨年の平成15年第2回定例会で頂いた

答弁の方針を継承していただけるとの事で、関連地域を含めて、

期待をしておるところでございます。

さて、そういったように考えていただいる中ではございますが、

早急に対応を迫られている箇所もあるのが事実で御座います。

もともと、当該地域は道路状況がよくないのも、周知の事実でございます。

そういったなかで、昨年大規模店舗がオープンをいたしまして、道路状況の

よくないなかで、交通量が増大をしており、道路の痛みがひどくなってきて

いるのも事実でございます。

そのなかでも市道0219号線、大規模店舗北側の道路は、交通量の増大に伴い、

道路の痛みは他に比べて激しく、路肩の崩れもひどくなっております。

先日、私もメジャーとデジタルカメラを片手に道幅を測りに行ってきたのですが、

一番狭いところでは道幅3.1mとだいぶ狭くなっており、路肩の崩れなどが

大きく目立っております。

きわめて狭い範囲に関して、考えを出していただくのは、大変こたえにくい

問題であることは十分、承知をいたしておりますが、

今回、質問として取り上げた、早急に対処の必要な地域に対しまして、

執行部の対応の考え方について、答弁を頂きたいとおもいます。

以上で、2回目の質問を終わります。
 
 

《 答弁者・市長公室長 》

 
 
《市政施行50周年を迎えての今後の結城市政について》
 
 
これからの街づくりについて、広く市民に人材を求め一緒に街づくりをすすめる

必要があると思うが、市民の人材発掘、人材登用についてどのように考えるか、

についてでございますが、戦後から続いた経済成長期における都市・地域整備は

広域道路や大規模な都市基盤整備が主体でありまして、市民がこれらに

主体的に参加する機会は非常に少ないものでありました。

このようなインフラ整備がある程度実施されました現在では、市民の身の回りの

環境へと移行していると言われております。地域の小公園や公民館などの

住民施設、あるいは住宅周辺や緑や自然環境問題などは、日常生活に

直結することであり、市民自らが発言し参加しやすい問題であります。

最近では、奈良県の吉野町をはじめ議員のお話にもありました、笠間市など、

多くの市町村で街づくり教室が展開をされております。吉野町を例に

見てみますと、町は、地域の課題を住民自らが解決に取り組む創意と工夫に

あふれた活動やその企画を奨励し、奨励金を交付することによって住民の

創意を生かした個性ある街づくりを進めております。

これは、1つ1つの地域作りの結集が全体の街づくりであると考えております。

このような活動を実施していくためには、地域コミュニティー等の非営利組織が

重要な役割を担うことになるため、本市におきましても、今後はこれら組織作りを

含めて調査、研究し、行政と住民が一体となった街づくりを進めていきたいと

考えております。

《 答弁者・教育長 》

 
 
《市政施行50周年を迎えての今後の結城市政について》
 
 
未来の結城市を担う子どもたちの人材育成についてで御座いますが、

結城市に限らず、これからの社会を担う子どもたちには、たくましく生きる力を

身に付けさせることが必要であります。それは、確かな学力、と、豊かな人間性、

そして、生きるための健康や体力などバランスの取れた子どもたちを育てることで

あります。議員が指摘される人間的に豊かな教育とは、まさにそういうこと

だろうと思います。

としますと、教育全体にかかわることで、大変広範囲にわたりますので、今日、

特に、重要かつ緊急の課題であります豊かな人間性を育てる教育に絞って

みたいとおもいます。

これは、学校教育の全ての領域を通して育てる取り組みが必要であります。

ここでは、現在の本市の教育でとりくみつつある、あるいは取り組もうとしている

中から、3つ申し上げたいと思います。

1つめは、心の栄養といわれる読書の推進です。すなわち、読書への意欲を高め、

読書の習慣を身に付けさせることであります。そのためには、現在各学校で

進めている朝の読書活動をさらに進化・拡充させて、家族ぐるみで読書する

環境作りを進めなければなりません。さらに、司書の配置などによって、

学校における図書室を充実し、地域の人への貸し出しをするなど、地域への

開放も進めたいと思います。また、5月にオープンした「ゆうき図書館」の効果的な

活用を図らなければなりません。先月には県の読書活動推進計画が公表された

ことに伴い、本市の読書活動推進計画の策定を進めます。

2つめには、地域に開かれた学校作りをいっそう進め、人と人とのふれあいの

機会や活動を多く取り入れて、他の人とのかかわり方を学びながら、他人に

対する思いやりや、感謝の気持ちなどを育てたいとおもいます。学校や地域で

異なった学年、異なった年齢の子どもたち同士の活動や、幼小中の子どもたちの

相互交流、高齢者や障害者とのふれあいを、積極的に進めます。

3つめに、地域の青少年育成に関する団体との連携を密にし、社会体験や、

自然体験活動を通して、社会の役に立っているという有用感や達成感を味あわせ、

自信を持たせるとともに、自然や生命に対する、するどい感性を育てていきたいと、

というふうに思います。さらに、職場体験学習を期間を長くするなど拡大したり、

ボランティア活動に積極的に参加させるなど、特色ある学校作りを進めながら、

学校行事や社会行事を見直し、内容をいっそう充実させてまいりたいと思います。
 
 

《 答弁者・保健福祉部長 》

 
 
《ひとり暮らし老人等緊急通報装置の運用について》


緊急通報装置の適用条件の拡大のご質問で御座います。

一人暮らし老人等緊急通報装置貸与事業は、一人暮らし高齢者の急病や、

災害などの日常生活の緊急事態に迅速かつ適切な救援活動ができるよう

通報装置一式を貸与し高齢者の不安の解消を図るもので御座います。

緊急通報装置は、本体および手元押しボタン、ペンダント、ガス漏れセンサー、

火災センサーがセットになっておりまして、設置工事費を含む単価が一式

11万2900円で御座います。また、年1回の保守点検が必要で御座います。

1台あたり1万円、そのほか、ガス漏れセンサー、火災センサーについては

5年ごとに交換となります。2台で約1万5000円の経費が必要で御座います。

平成16年6月1日の現在で申し上げます。65歳以上の単身世帯数が

1129世帯、独居老人として市に登録してある世帯が336世帯、

緊急通報装置設置済み世帯が231世帯、待機者世帯が44世帯となって

おりまして、毎年新規設置台数20台を見込んでおります。

今後、ますます高齢化が進展することによりまして、設置希望者が増加をする

ものと思われます。また、適用条件を拡大することによって、待機者世帯が

増加することは確実で御座います。それにともないまして、事業費の大幅な

増加が見込まれるもので御座います。

従いまして、適用条件の緩和につきましては、財政状況を鑑みながら

今後検討してまいりたいというふうに考えております。
 

 

《 答弁者・都市建設部長 》

 
 
《公達地域の住環境整備について》


市道0219号線の道路舗装・補修についてで御座いますが、

公達地区につきましては雨水排水施設の整備が急務と考えております。

しかしながら、緊急に整備が必要なところにつきましては、年次計画等に

よりまして適切な舗装・補修工事を進めてまいりたいと考えております。
 

 

 
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