2003.6.12 〜 2003.6.24 結城市議会 第2回 定例会


たちかわひろとしの一般質問 全文掲載 (1回目)
 
 
今回の一般質問の質問・答弁の全文を掲載しました。

量が多いですが、気長に読んで頂ければと思います。

 
《1回目の質問・答弁》 2回目の質問・答弁 3回目の質問・答弁

 

1回目の質問・答弁

 
 おはようござます。

ただいま、議長より発言の許可を頂きましたので、通告にしたがいまして、

順次質問をさせて頂きます。

まず、質問に先立ちまして一言ご挨拶を申し上げたいと思います。

本日は、たくさんの方に議会傍聴にお越しいただきまして、有難うございます。

今まで、傍聴席にて議会を見てきた私が、この度、縁あって、議会壇上にて

発言をさせて頂く機会を与えて頂いたことを、市民の皆様に大変感謝をしておる

次第でございます。

皆さんの隣にいた、ごく普通の一市民が、市民の視点で発言していると 

とらえていただきたいと思います。

 そして、私の気持ちは常に傍聴席におられる皆さんとともにある! との認識で

活動をしていく所存で

ございます。どうぞ宜しく御願いいたします。

 また、執行部の皆さん、先輩議員の皆さんにとっては、当たり前と思える質問や、

場合によっては失礼に当たる質問をするやもしれません。しかしながら、

それは私にとっての疑問でもあり、また、市民の皆さんの素朴な疑問と

受け止めていただきたいと思います。

今後とも、皆様のご指導、ご鞭撻を、どうぞ宜しく御願いいたします。。

 それでは第1回目の質問をさせていただきます。
 

市町村合併に関するアンケートの集計結果を受けての
今後の取り組みについて

 
 まず初めに、企画行政について、ということで、

『市町村合併に関するアンケートの集計結果を受けての今後の取り組み』 に

ついて質問いたします。

 いまや、市町村合併は、全国的な話題・関心事となり、新聞でもほぼ毎日関連

記事が掲載されているような状態です。当、結城市におきましても、かなりの市民の

皆さんが関心を持っている、と思われます。また、多くの方から「結城市は合併は

どうなっているの?」という問いかけを頂いております。

 そういった中で、執行部にて、小学校 学区別に、

「市町村合併に関する説明会」を実施したり、市町村合併に関するアンケートを

行うなどの取り組みが行われてまいりました。そして、その集計結果が、

先日発行された「公報ゆうき5月号」でも公開されました。

結果を見てみると、合併したほうがよいとの意見が52.0%、

合併しないほうがよいとの意見が44.2%となっておりました。この、

合併しないほうがよいとの意見は、かなり大きな数字だと見ております。

この集計結果を、執行部では、どのように受け止めているのか、

ご答弁をいただきたいと思います。

 また、これも市民の皆さんからよく耳にすることなのですが、執行部側から、

合併をしたときのメリット・デメリットなどの分析結果が提示されない中で

アンケートが実施されたのでは?との意見を耳にします。

 実は、私も、去る、平成15年2月24日に小田林コミュニティーセンターで

実施された、城西小学区での市町村合併地区別説明会に一市民として参加を

させていただきました。参加に先立ちまして、予備知識がないと、

説明を頂いても、ただ聞くだけになってしまうと思い、茨城県のホームページより

資料を取り寄せ、目を通してから望みました。また、同じくインターネット上で

偶然見つけた、下館市の「市町村合併に関する調査研究報告書」も

見ていきました。

茨城県の資料では、合併のメリット・デメリット、合併のパターンが掲載されて

おりました。下館市の資料では特別職の削減により見込まれる財政軽減、

筑西広域市町村圏で合併した場合に形成される、人口20万都市と、

合併せずに残った場合の人口6万人の場合での、行政の進め方等の

メリット・デメリットの資料、既に存在する人口20万前後の都市との比較、

合併を目指した想定スケジュール等が掲載されておりました。

結城市の説明会でも、そのような情報が得られることを期待して望んだわけ

ですが、頂いた資料は、事前に読んでいた茨城県の資料と、ほぼ同様の内容で、 

結城市の独自調査にもとづいたものはありませんでした。

市民の皆さんからは、アンケートの実施にあたって、結城市民が身近な生活で

生じるメリット・デメリットを分析した資料がほしかった、との意見を耳にしました。

 実際、前段で触れた、下館市の資料では、筑西広域の各市町村の上下水道の

普及率、学校などの公共施設の整備状況が記載されておりました。

また、合併による特例債の単純な試算にとどまらず、その額がどのくらいの

規模なのか、たとえば、道路整備であれば何キロメートル分整備ができる、

学校を立て替えるのであれば何校分、こういった規模の公園を何個分作ることが

できる、など、住民にとっても分かりやすい規模・単位での説明が

なされていました。

結城市におきましても、この市町村と合併すると、この街の、こういった施設が

利用できる、など、結城市独自の分析資料を添え、市民の皆さんにとって、

出来るだけ多くの情報を提供し、その情報を判断材料として、アンケートに

答えてもらうべきでは?との声を多く耳にしましたし、

実際、極端な意見では、アンケート用紙がきても、わからない、判断がつかない、

といっておられた方もおりました。

 こういった意見に対して、執行部側では、どのように考えてらっしゃるのかを

語答弁いただきたいと思います。
 

公達地域の住環境整備について

 
 つづきまして、都市建設行政ということで、『公達地域の住環境整備』について

質問をいたします。公達地域は結城市の中でも、たいへん大きな住宅地域です。

結城駅からも近く、小山市への交通の便もよく、市役所、アクロス周辺地域への

距離を考えると、ベットタウンとしても非常に適している地域であると考えています。

しかしながら、住環境という観点から見ると、まだまだ改善すべき点がたくさん

あると思います。

 ひとたび雨がふれば、道路のあちこちに水溜りができ、長靴をはかないと

通れないといった道路がたくさんございます。道路も穴があいていたり、

路肩が落ちている箇所が多数見られます。道路自体もせまい所が多々あり、

車が交差に難儀する箇所がたくさんあります。また汚水等の排水施設もなく、

家庭を守るお母さんがたからも、安心して水を流せない、などの声をずっと

耳にしてまいりました。

 公達地域で生まれ育った私の、一市民の視点で述べさせて頂きますと、

城西小学校に通い、結城中学校に通い、公達地域を毎日自分の足で歩いたり、

自転車で通行したりしてきましたが、住環境が変わった様子はあまり

感じられません。また、当該地域の住民の方には、「固定資産税を払っているのに、

固定資産を壊されている」という揶揄をしているかたもおられました。

過去、公達地域では、区画整理事業が中座した経緯があったのは周知の事実で

あり、行政側としても、公達地域の整備を考えていなかったわけではないことは

重々承知しております。しかしながら、公達地域は市街化区域であり、

住民の皆さんは他の市街化区域に住んでいる皆さんと同様に都市計画税を

納めております。

 それゆえ、区画整理事業の中座は別として、公達地域の現状を改善し、

住民の期待に答えるべく、住環境の整備を整えていくために取り組んでいくべきと

考えております。

 そういった観点から、執行部としては、当該地域の住環境整備への取り組みに

ついて、どのように考えているのか、答弁を願いまして、1回目の質問とさせて

いただきます。
 

《 答弁者・市長公室長 》

 
 企画行政の、市町村合併に関するアンケートの集計結果を受けての今後の

取り組みについての御質問でございます。まず、合併に関する市民アンケートの

中で、合併をしないほうがよいと答えた数値が、高いけれども、どう受け止めて

おるかと、いうような質問でございますが、市町村合併に対する市民アンケートに

つきましては、本年2月17日から2月27日までに開催いたしました

小学校区別懇談会の際、アンケート用紙・説明資料等一式を自治協力員さんに

お渡しを致しまして、自治会全世帯に配布し、回収をお願いしたところで

ございます。3月31日に回収を締め切りまして、集計結果を広報結城5月号で

市民の皆様に公表いたしました。

 集計結果の内容でございますが、15,814世帯に配布をいたしまして、

10,576世帯から回収がありましたので、回収率は66.9%でございます。

といのなかで、結城市はどこかの市町村と合併したほうがいいと思いますか?に

たいしまして、合併したほうがよいと答えた方は5,500人、52.0%、

合併しないほうがいいと回答された方は4670人、44.2%となっておりますので、

双方の差が8ポイントと非常に僅差の状況でございます。

参考までに、近隣市町村のアンケート集計結果の中で、同様の質問に対しまして、

合併をしないほうがいいと答えた割合と、したほうがよいと答えた双方の

差でございますけれども、広域県内市町村の下館市は、合併をしないほうが

よいが、9.0%、合併をしたほうがよいとの差は52.5ポイントとなっております。

岩瀬町は、14.1%で45.0ポイント、明野町は17.0%で36.0ポイント、

近隣の下妻市は15.7%で52.3ポイント、古河市は3.5%で77.2ポイント、

石下町は4.0%で60.5ポイント、千代川村は4.5%で71.5ポイント、

猿島町は6.0%で67,4ポイントでございます。合併をしないほうがよいと

答えた割合が、3.5%から17%と非常に低くなっており、双方の差は大きい

ほうで、77.2%、小さいほうでも36.0ポイントと、合併を望む声が望まない声を

大きく上回っているのが現況でございます。このことからも、結城市の合併を

望まない声が多くあることは、望む声との差の8ポイントということはかなり

拮抗しておりまして、他の市町村とはかなり対照的になっているところであります。

このような状況から議員ご指摘の通り、合併をしないほうがよいと回答された方の

ご意見も、十分に尊重すべきだと判断いたしまして、さらに分析をしているところで

ございます。
 
 
 次に、合併した場合、しない場合の、メリット・デメリットの結城市の独自の

情報提供が少なくなかったかとのご質問でございますが、市町村合併に

つきましては、平成14年11月号の広報ゆうきで、市町村合併の背景、目的、

合併効果、懸念される事柄、合併手順について紹介をしておるところでございます。

また、本年2月に、先ほど申し上げた9つの各小学区単位で、懇談会を

開催いたしまして、その際に、合併支援策、合併効果、懸念されることについて

総務省や茨城県の資料をもとに説明を行ったところであります。

説明の中で具体的な市長村を想定してメリット・デメリット等の説明がなかったとの

議員のご質問でございますが、市民の意向の中で合併対象市町村が明確であれば

具体的な事例を説明することも可能であったかと思います。しかし、動向が

読めない状況で、仮説の説明することが意向調査の中で市民の判断に影響を

与えてしまう、との懸念からもあえて行わなかったこともあります。

なお、合併支援策につきましては、筑西8市町村のいくつかの組み合わせ、

小山市、八千代町の、7つの事例を資料といたしまして、そのうち、

筑西8市町村を仮想として、説明をしたところでございます。以上です。
 

《 答弁者・都市建設部長 》


 都市建設行政、公達地域の住環境整備、についてお答えをいたします。

 まず、公達地域の道路整備につきましては、現在、未舗装の解消のために、

舗装新設工事を計画的に進めているところでございます。

すでに舗装がされている道路でありましても、補修が必要なところにつきましては、

予算の範囲内において順次整備を図っているところでございます。特に、

公達地域には未認定の道路もございまして、市道の認定条件が整えば、

認定後には整備ができるというようなところでございます。

 次に公達地域の雨水排水対策でございます。この公達地域につきましては、

住宅の過密化にともないまして、雨水排水に困り、この解消策といたしまして、

道路の整備をはじめとする住みよい住環境整備をはかるために、面的整備として、

土地区画整理事業を計画したところでございますが、紆余曲折があった結果、

平成8年10月に、残念ながら区画整理事業を事実上断念したという経緯が

ございます。その後も排水整備がほとんど未整備なために、大雨・集中豪雨等の

度に、雨水の冠水被害が発生することから、雨水排水対策を平成11年度に

当時関係する都市計画部、建設部、および上下水道部と協議を行いまして、

当面は現道の幹線道路を利用する形の暫定排水路を設置することについて、

整備計画を決定いたしました。

 この整備方針に基づきまして雨水排水区域の範囲、排水経路全体の流れの

高低差、状況、等を調査いたしまして、暫定の排水計画を策定いたしました。

この計画に基づきまして、公達地域の皆様に工事の概要等を

ご説明申し上げまして現在工事を進めているところでございます。

 この工事につきましては平成12年度に着手をいたしまして平成14年度まで

3ヵ年につきましての整備状況につきましては、全体整備計画の50%で

ございます。排水路の整備の方法につきましては、議員もごらん頂いているとは

思いますけど、現市道のセンターにU字溝を敷設する暫定排水路でございます。

道路の全体の工事ではなく排水路のみの工事を優先して進めている状況で

ございまして、工事後の舗装の路面につきましては、必ずしもよい状況では

ないことはよくわかっております。今後も、排水升等の整備工事も予定して

おりますので、それらが完了次第に舗装・補修工事も全面的に行っていきたいと、

いうふうに考えております。とくに、公達地域の皆様方には、もうしばらく

ご不便をおかけいたしますけれども、ご協力をお願いするところでございます。

 次に都市計画上の整備についてでございますけれども、先ほども申し上げました

ように、都市区画整理事業ができなくなっている状況でございます。

が、現在、まだ、排水路対策を前提措置といたしましての整備を最優先に

掲げてまいりたいと思いますので、もうしばらくご理解を頂きたいと思います。

以上でございます。

 
《1回目の質問・答弁》 2回目の質問・答弁 3回目の質問・答弁



「一般質問の要旨」のページに戻る