2005.12.9 ~ 2005.12.20 平成17年 結城市議会 第4回 定例会
 
 

決議 第6号

「真の地方分権改革の確実な実現」に関する

意見書

  
上記について、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
  
提出先
 
内閣総理大臣 総務大臣 文部科学大臣 厚生労働大臣 農林水産大臣

経済産業大臣財務大臣 国土交通大臣 環境大臣
 
    

「真の地方分権改革の確実な実現」に関する意見書

 
  「三位一体の改革」は,小泉内閣総理大臣が進める「国から地方へ」の構造改革の最大の

 柱であり、全国一律・画一的な施策を転換し,地方の自由度を高め,効率的な行財政運営を

 確立することにある。

  地方六団体は,平成18年度までの第1期改革において,3兆円の税源移譲を確実に実施

 するため、昨年の3.2兆円の国庫補助負担金改革案の提出に続き,政府からの再度の要請に

 より,去る7月20日に残り6,000億円の確実な税源移譲を目指して、「国庫補助負担金等に

 関する改革案」を取りまとめ,改めて小泉内閣総理犬臣に提出したところである。

  政府・与党においては,去る11月30日,「三位一体の改革について」決定され、地方への

 3兆円の税源移譲,施設整備費国庫補助負担金の一部について税源移譲の対象とされ,

 また、生活保護費負担金の地方への負担転嫁を行わなかったことは評価するものであるが、

 「地方の改革案」になかった児童扶養手当や児童手当,義務教育費国庫負担金の負担率の

 引き下げなど,真の地方分権改革の理念に沿わない内容や課題も多く含まれ,今後,
 
 「真の地方分権改革の確実な実現」に向け,「地方の改革案」に沿って平成19年度以降も

 「第2期改革」として,更なる改革を強力に推進する必要がある。

  よって、国においては,平成18年度の地方税財政対策において,真の地方分権改革を

 実現するよう,下記事項の実現を強く求める。


                             記
地方交付税の所要総額の確保
 平成18年度の地方交付税については,「基本方針2005」の閣議決定を踏まえ.
地方公共団体の安定的財政運営に支障を来たすことのないよう,地方交付税の
所要総額を確保すること。
 また,税源移譲が行われても,税源移譲額が国庫補助負担金廃止に伴い財源措置
すべき額に満たない地方公共団体については,地方交付税の算定等を通じて確実に
財源措置を行うこと。 
  
3兆円規模の確実な税源移譲
 
 3兆円規模の税源移譲に当たっては、所得税から個人住民税への10%比例
税率化により実現すること。
 
都市税源の充実確保
 
 個人住民税は.負担分任の性格を有するとともに,福祉等の対人サービスを
安定的に支えていく上で極めて重要な税であり.市町村への配分割合を高めること。
 
真の地方分権改革のための「第2期改革」の実施
 
 政府においては,「三位一体の改革」を平成18年度までの第1期改革にとどめる
ことなく,「真の地方分権改革の確実な実現」に向け,平成19年度以降も
「第2期改革」として「地方の改革案」に沿った更なる改革を引き続き強力に
推進すること。
 
義務教育費国庫補助負担金について
 
 地方が創意と工夫に満ちた教育行政を展開するため,「地方の改革案」に沿った
税源移譲を実現すること。
 
施設整備費国庫補助負担金について
 
 施設整備費国庫補助負担金の一部について税源移譲割合が50%とされ,
税源移譲の対象とされたところではあるが,地方の裁量を高めるため,
「第2期改革」において,「地方の改革案」に沿った施設整備費国庫補助負担金の
税源移譲を実現すること。
 
法定率分の引き上げ等の確実な財源措置
 
 税源移譲に伴う地方財源不足に対する補てんについては,地方交付税法の原則に
従い,法定率分の引き上げで対応すること。
 
地方財政計画における決算かい離の同時一体的な是正
 
 地方財政計画と決算とのかい離については,平成18年度以降についても,
引き続き,同時一体的に規模是正を行うこと。 
 
「国と地方の協議の場」の強度化
 「真の地方分権改革の確実な実現」を推進するため,r国と地方の協議の場」を
定期的に開催し.これを強度化すること。 
 
  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
  平成17年12月20日

結 城 市 議 会          


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