2006.10.11~10.13 建設委員会 行政視察研修
 
 

去る、平成18年10月11日~13日、建設委員会の皆さんと一緒に

沖縄県浦添市、宮古島市を視察してまいりました。

写真をクリックすると、拡大されますので合わせてご覧下さい。
 
 
 
区画整理事業の概要について (沖縄県浦添市)


 (1) 事業概要


  ● 全体の状況

・市街化面積 1451.4 ha
・8工区 施行面積 333.4 ha (現在3工区を実施中)
・市街化区域に対する割合 23%

 
  ● 現行実施中の3工区の状況
 

事 業 経 緯

南第一 南第二 大宮






 事業計画決定 H4.6.16 H9.1.10 S54.3.18
 事業計画承認 H8.3.14 H18度 予定 S57.5.28
 施行面積(平米) 823,667.21 603,700.00 372,897.00
 施工期間(年度) H4年 ~ H20年 H8年 ~ H26年 S53年 ~ H19年
 仮換地指定 H10.3.23 H18年度 予定 S56.2.3




 土地所有者 961 556 410
 借地権者数 0 1 0
 権利者数 961 557 410
 筆数 1,980 1,093 716




 市街化率 16.60% 20.73% 32.68%
 建物戸数 265 282 364
 要移転戸数 225 211 158
 移転率戸数 84.91% 74.82% 43.41%


 公共減歩率 26.40% 36.82% 23.69%
 保留地減歩率 4.32% 1.35% 2.70%
 合算平均減歩率 30.72% 38.17% 26.39%

 
  ● 整備の進捗について
 

  南第一 南第二 大宮
 事業費ベース 43.8% 4.3% 95.3%
 面積ベース 18.5% 0.0% 99.3%
 保留地処分 2.0% 0.0% 89.2%

 
  ● 当該区画整理の特色
 
 

那覇市と隣接し、那覇市のベットタウンとして成長してきた浦添市の区画整理は、
整備したそばから保留地が売れていく良好な環境の中で実施されている。
市の面積が19.09平方キロメートル(参考 結城は65.81平方キロ)という
狭い面積の中での区画整理のため、市内に点在する墓地も区画整理の
一環で換地、移転をし、実施をしている。
(注意)
沖縄では、墓地は寺院にはおかず、自宅のそばなどに土地を確保して
設置しているので、住宅と同様に、区画整理の一環で換地が行われる。
区画整理地内で、文化財などが発見された場合には、積極的に発掘作業を実施し
文化財の保護に努めている。
(注意)
太平洋戦争の末期の、沖縄での地上戦により、それまでの文化財や記録などの
歴史資料が失われてしまったことから、発掘される文化財は、沖縄の歴史を
語る重要な歴史資料と位置づけ、必ず発掘を実施し、資料として整えている。


 (2) 立川のコメント


   浦添市の区画整理は、那覇市のベットタウンとしての良好な立地条件に恵まれ、

  実施するそばから保留地が売れるという大変良好な状況で進められている。

  また、特色でも述べたが、お墓を移転してまで実施するという状況からも、

  必要に迫られた中での区画整理事業であることが伺える。それを物語るかのように、

  浦添市の人口増加率は全国トップであり、住居の需要はますます望まれると思われる。

   当結城市でも、小山のベットタウン的な条件や、結城市の工業団地への企業誘致、

  近隣市町村とのアクセスの簡便化により、住居条件を良好にしたなかでの

  保留地の販売促進が望まれる。

   莫大な資金をつぎ込んだ中での区画整理ではあるが、さらに手ごろな価格での

  保留地の販売の実施などにより、保留地販売による投資の回収という視点から、

  人口増加を図り、長い視点での視点に切り替えて取組んでもらいたい。
 

 
 

水道事業概要(沖縄県宮古島市)



 (1) 宮古島の水道事業の歴史


    戦中、戦後と、平良市、城辺町、下地町、上野村の各々が独自に水道事業実施してきたが、

   昭和39年に米国民政府高等弁務官から宮古島用水管理局の設立が交付され、

   昭和40年に宮古島上水道組合となる。

    昭和47年の日本への復帰により、宮古島上水道組合から、宮古島上水道企業団へ改称。

   その後も拡張工事、コンピュータを導入した管理業務、水源の確保などが実施をされる。

    平成17年の市町村合併による5市町村が「宮古島市」になったことに伴い、

   宮古島上水道企業団から宮古島市水道局に改称され、現在に至る。


 (2)宮古島水道事業の特色  


  ● 事業規模(カッコ内は平成17年度の結城市の参考地)

行政区内人口 55,730人  (54,549人)
給水人口 55,723人  (52,025人)
普及率 99.99%  (95.4%)
配水量 8,617,793  (6,717,000
1日最大配水量 29,797  (20,405
1日平均配水量 23,610
施設能力 34,600/日
浄水方法 ① 緩速濾過
② 逆浸透幕処理
有収率 86.82%  (78.6%)
供給単価 221.11円  (188.15円)
給水原価 220.09円  (189.98円)


  ● ペレット法


  宮古島は川が無く、水はすべて地下水をくみ上げて浄化して使用している。

  地下水にはカルシウム分が多く硬水であるため、シャワーのノズルが詰まるとか

  瞬間湯沸し器が故障するなどの問題があったらしいが、硬度除去設備の設置により

  その問題が解消された。その施設で使用されているのがペレット法である。


   水中の高度成分にアルカリ剤を加えてpHをあげると、炭酸カルシウムが生成される。

  ここへ種をいれることによる、沈殿物が吸着し、取り除ける。この原理を応用したのが

  ペレット法である。



  ● その他 特色

宮古島の水道においては、近隣の三島(来間島・池間島・大神島)へも
送水管を延長し、宮古島から送水を行っている。伊良部島への送水管建設も
進められている。
宮古島は地下水のみを水源にしている為、雨が少ない期間が長く続いても
対応ができるよう、地下の地層内に壁(コンクリート堰)を設置し、地下水が
海へ浸透することを防ぐことにより、島の地下水を確保している。
農薬や化学肥料による地下水の汚染も、水源にとって死活問題となる為、
「宮古島市水道水源保護条例」を制定し、水道水源の保全に努めている。
宮古島では、石綿セメント管の更新事業は既に完了している。


  (3) 立川のコメント


    なんといっても、99.99%の給水率が、充実した施設を物語っている。

   隣接する島へ送水管を建設しての給水は、採算よりも、良質で安全な水の供給という

   水道事業の基本的な考えを全うした形とも言える。

    また、全国的にもめずらしい地下ダムといった考え方で、地下水を自然のままに備蓄し、

   雨の少ない期間が続いても、水を確保するというアイデアもすばらしい。

    結城市は、現在、給水率は95%であり、まだまだ、安全な水が届いていない地域が

   存在している。また、石綿セメント管の更新も、延長にして70km程度が残っている。

    宮古島の一般会計が、結城市の一般会計に比べて倍であるなど、宮古島が財政的に

   恵まれているのも事実であるが、不採算地区という概念をすてて、給水率の向上に

   つとめてもらいたい。




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