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(1) 経緯
昭和54年8月、失われつつある町並みの保全と再生のため、地元の人々による
「内宮門前町再開発委員会」が結成され、町並み保全への取り組みを開始。
昭和57年3月、町並み保存に関する要望書が市へ提出されるとともに、昭和61年7月、
「内宮門前町町並み修景保存等に関する請願」が市議会で採択された。
そして、平成元年9月、市独自の条例として「伊勢市まちなみ保全条例」の制定にいたる。
平成2年6月には「内宮おはらい町まちなみ保全地区ならびに同保全計画」を告示し、
保全事業を開始している。
(2) 事業内容
保全区域内で、新築・増築・改修などの修景を行う場合は、保全整備基準に基づき
伊勢市の伝統的家屋形態そ再現・維持することとしており、必要に応じて、
資金の貸付を行っている(下記参照)
| 指定地域 |
・・・ |
宇治今在家町、宇治中之切町、宇治浦田1丁目の各一部。
おはらい町どおり 約800mのうちの約580m
面積 約53,000㎡ 対象戸数 約56軒
約140棟
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| 貸付内容
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・・・ |
貸付額 1,000
~ 30,000千円(10万円単位)
貸付利率 年2%
償還期間 20年以内(元利均等償還)
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| 審議会
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・・・ |
委員10名(市議2名、知識経験者3名、住民代表3名、市職員2名)
任期2年
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(3) おかげ横丁について → ホームページはこちら
● 事業概要
| 所在地 |
: |
三重県伊勢市宇治中之切町52 |
| 敷地面積 |
: |
約2700坪 |
| 事業主体 |
: |
株式会社 赤福 |
| 運営管理 |
: |
有限会社 伊勢福 |
| 総事業費 |
: |
140億円 |
| 店舗数 |
: |
赤福運営3店舗 伊勢福直営24店舗 委託16店舗 計43店舗 |
| 施設構成 |
: |
飲食9店舗 物販30店舗 美術館・資料館・他4店舗 計28棟 |
● 設立の目的
・江戸時代の伊勢参宮街道の賑わいを再現し、衰退する内宮鳥居前町の活性化を図る
・庶民的で開放的な空間を創造する事により、日本人の心のふるさととして伊勢を位置付ける
・全国から集まる旅人に優れた伊勢の物産を五感で味わっていただける場を創造し、
周辺地域の応接間としての役割を果たす。
● おはらい町との関係
・(株)赤福として町並み保全事業に取り組み、「伊勢おはらい町会議」や
「町並み審議会」に参加している。
・町並み保全のための貸付事業の資金は、(株)赤福が伊勢市へ寄贈した5億円を元に
運営されている。
(4)立川のコメント
中心市街地の活性化は、いまやどの地方都市にも課題として挙がっている案件で
あることは事実であり、行政や市民など、多くの方がかかわっている課題。
今回の伊勢市の例でも、市民側から問題提起があり、市がそれに答えて条例を制定する形で
実現に至っている。また、株式会社 赤福
も民間企業でありながらも市と一体となって
町並み保全に資金的に、また、事業主体となって町並みを整備するなどのとりくみで、
全国的に有名なおかげ横丁を作り上げた。
本条例では景観の統一の観点で、規制は、商店の通りに面する部分と、側面2~3mの
程度であり、そこから奥は特に形状の規制を受けないことから、新築や増築時に
家屋の設計などに与える影響が少なく、比較的活用がしやすい印象を受けた。
また、貸付時の金利も低金利であることから、整備が加速されたのであろうと推測できる。
私も、今議会(平成17年結城市議会第4回定例会)の一般質問で、中心市街地の活性化の
問題を取り上げ、その中で、活性化にあたって、歴史的な見地での観光地としての再生か、
商店街としての再生か、方針を明確化して取り組むべきとの提言を行ったが、
伊勢市やおかげ横丁の例では、町並み保全をベースに、町全体をタイムスリップさせた
ような形で注目を集め、観光地に賑わいを取り戻した。これをみて、私の提言も、
的を得ているなとの確信を得ることができた。
結城市でも、中心市街地の活性化として、蔵の保全を行ったり、TMO会社が来年度より
活動を本格化させるとの話を聞いている。全国のこういった事例を参考にしていると
思うが、よりいっそうの取り組み強化を期待したいと考えている。
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