2003.10.29 ~ 10.31 山形県長井市(姉妹都市)・鶴岡市 行政視察
 
 

去る、平成15年10月29日から31日に、山形県長井市・鶴岡市へ行政視察に行ってきました。

結城市と姉妹都市である長井市では中心市街地活性化について意見交換、

鶴岡市では 「まちかど博物館整傭事業」 を視察してきました。
 
 
私の私見を交えながら報告させていただきます。
 
写真をクリックすると、拡大されますので合わせてご覧下さい。

 
 
1.山形県長井市 中心市街地活性化への取り組み

   
 (1)概要
 
  
  結城市と姉妹都市である長井市とは、昭和58年7月に姉妹都市締結を行い、

  現在に至っております。今回は交流の一環として長井市を訪問し、中心市街地活性化について

  意見交換と交流を行ってまいりました。


 (2)町並みについて
 
 
  
中心市街地の道がせまく、曲がりくねっている状況は、現在の結城市の駅北の状況と

  非常に似通っている
と感じた。やはりシャッターを下ろしているお店も多数見られ、

  後述で述べるが、市としても中心市街地の活性化は早急に取り組むべき課題として

  挙げている。長井市では、
シャッターに祭りの絵を描くことで、観光客へのPRとしている。

  左の写真のようにシャッターに描かれた祭の様子を、町のあちこちで見かけた。
  
 

 (3)丸大扇屋の視察


  
長井市役所にて御でむかえを頂いた後、文教の杜「丸大扇屋・長沼孝三彫塑館」を見学。

  300年前から代々反物商を営んでいた丸大扇屋の建物は、平成15年5月に

  県指定文化財となりました。

  室内は昔のたたずまいがそのまま残されており、当時の生活を垣間見ることが出来ました。

  特に気になったのは、写真にはありませんが、室内の板の間と続きになっているところに

  井戸があったり、敷地内に用水を引き込んで生活に使用するなど、
水道のない時代に

  
井戸以外の方法で生活に水を利用する知恵があったということです。

  (ある意味、これを水道と言うのかもしれません・・・)
 
 
  また、建物内部には、長井市の祭りの道具や、長井紬の道具なども展示されていました。

  現在も私の母が結城紬を織っていることから、機織の様子は子どもの頃から見ておりましたが、

  現在の機織機と異なるのか、あるいは長井紬と結城紬の手法の違いからなのでしょうか、

  だいぶ形や糸のかけ方に違いを感じました。
 
 
  敷地の一番奥には長沼孝三彫塑館も設置されておりました。

  長沼孝三氏は長井市出身(当時の長井町)の彫刻家で、生家は上記で紹介した丸大扇屋。

  昭和63年に丸大扇屋の土地建物、長沼孝三氏の彫刻を長井市で譲り受け、敷地内に

  彫塑館を建築したものである。
 
 
 
 (4)長井市議会議員の皆さんとの意見交換
 
 
  
宿泊先でもあった長井市タスパークホテルにて、長井市議会議員の皆さんと交流会。

  結城市・長井市のそれぞれの代表から挨拶、市の状況などの説明があり、

  その後、フリートーキングでの意見交換会。


  結城市・長井市ともに中心市街地の活性化は重要な問題として取り組んでおり、

  活発な意見交換がなされました。


 (5)立川の私見
 
 
  車社会が発達した昨今、郊外に大型駐車場を備えた大規模店舗が進出しており、

  中心市街地の落ち込みは、どの市でも問題になっているかと思われる。

  
私が考えるには、中心市街地を商業地として再生させるか、町並みを生かした観光地として

  再生させるかで大きく手法は異なってくるのではないかと考えている。

  商業地として再生させるのであれば、個々の店舗が連合して大規模店に負けないだけの

  品揃え&サービスを実施したり、駐車場を用意するなどの準備が必要。

  観光地として備えるならば、歴史的な建造物や資料などが点在している名所を、

  線としてつなぐ観光コースを設けたり、観光案内&名産のPRを軸に根気よく続けていくなどの

  施策が必要ではないかと漠然と考えている。
 
 
  いずれにせよ、早急な結果を求めず、10年・20年と時間をかけ地道に取り組んでいくことが

  必要であると考えている。

  
  今回の長井市のシャッターに描かれた祭りの絵などは、観光客の目にとまる非常に面白い

  試みであると私は考えている。それ自体が空き店舗の減少につながるわけではないが、

  
観光客へのPRなど、付帯効果が得られるのではないかと思われる。

  
お金をかけなくてもPRの行える例として、非常によいものを見させていただいた。 
 
  また、結城市でも歴史的な資料・建物がたくさん残っている状況を考えると、

  歴史と文化の町というお題目だけではなく、その活用も必要ではないかと考えている。
 
 


議長さんたちが出迎えて下さいました
  
 

シャッターに描かれた祭りの様子

県指定文化財となった
丸大扇屋の外観

説明を受ける結城市議会議員

敷地内に用水が引かれ
生活に利用

機織の道具を展示

祭りの道具も展示

 

長沼孝三彫塑館も見学

長井市議会議員の皆さんと
意見交換会
2.山形県鶴岡市 「まちかど博物館整傭事業」 視察


 
 (1)概要
 

  
  市内の観光資源の発掘及ぴ保全並ぴに文化の継承を図る事を目的とした

  山形県鶴岡市の 「まちかど博物館整備事業」 は、同様に文化財を数多くかかえている

  当結城市においても参考となる部分がたくさんあると思われる。

  
 
 
(2)事業の詳細


 
  当該事業は 「鶴岡市まちかど博物館整備運営事業補助金交付要綱」として定められている。

  この事業は整備と運営という2つの枠で成り立っている。
 

事業区分 補助対象経費 補助の額
まちかど博物館整備事業 まちかど博物館設置又は
改修に要する工事費及ぴ
備品購入費
補助対象経費の3分の1
以内の額とし、
500,000円を限度とする。
まちかど博物館運営事業 まちかど博物館の
維持管理運営。
ただし、人件費を除く。
補助対象経費の2分の1
以内の額とし、1月あたり
15,000円を限度とする。

   ※まちかど博物館運営事業に係る補助金は、同一の者への交付は3年間を限度とする。


 
 
  現在3つの博物館が当該事業の対象となっている。

名  称

展示内容

開館時期

相僕資料館 時代とともに推移した相僕の歴史 平成9年7月1日
荘内神杜宝物殿 旧藩主酒井氏・旧家臣より
奉納された江戸時代の
美術工芸品等
平成10年3月1日
(国登鮪形文化財)
旧鶴岡町消防組
第8部消防ポンプ庫
鶴岡町消防組第8部
鶴岡市消防団第3分団の歴史
平成12年11月15日





 (3)立川の私見
  
  
 
  
整備事業というと大きな額の助成金を想像しがちであるが、当該事業の場合は、

  額の大きさなどから察するに、市内のいろいろなところに点在する文化財・歴史資料を

  気軽に博物館として展示してもらうことで、市内にたくさんの博物館をかまえて

  町全体を観光地として作り上げようとの行政の考えを見ることが出来た。
  
  
  この趣向の事業は、結城市でも有効な事業ではないかと考えられる。

  結城市でもたくさんの歴史的な資料が、市内のあちこちにあったり、

  各家庭で代々伝えられた家宝として存在しているのではないかと思われる。

  そういった歴史的な資料を各家庭の軒先で気軽に展示する。
そんな軒先博物館が

  たくさん出来れば、観光コースとして組み立てることが出来るのではないか・・・。


  
  博物館というと、大きな建物という考えにとらわれがちであるが、軒先博物館の集合体が

  町全体を博物館化させることが出来るのではないかという期待が、この事業には

  こめられていると考えている。
 
 


鶴岡市役所全景

担当者さんの挨拶

事業について説明を受ける

荘内神社の境内

荘内神社宝物殿を視察

致道博物館・旧西田川郡役所
 

旧西田川郡役所の説明文

同じく致道博物館・田麦俣の民家

田麦俣の民家の説明文


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