2003.10.8 ~ 10.10 総務委員会 行政視察
 
 

去る、平成15年10月8日から10日に、総務委員会の皆さんと行政視察に行ってきました。

北海道留萌市では、ゴミリサイクル施設「美・サイクル館」を視察、

北海道ニセコ町では「綺羅街道」の散策、

北海道虻田町では有珠山噴火に伴う災害対策および復興状況をそれぞれ視察してまいりました。
 
 
私の私見を交えながら報告させていただきます。
 
写真をクリックすると、拡大されますので合わせてご覧下さい。

 
 
1.北海道留萌市 「美・サイクル館」

 
 
 (1)概要
 
 
  留萌市に設置された資源循環型施設 「美・サイクル館」 を視察してまいりました。

  結城市をはじめとする筑西広域市町村県事務組合の「環境センター」と同様に

  ゴミのリサイクルを目的とした素晴らしい施設です。
  
 
 (2)施設について
 
 
  ① ゴミの種類別処理の方法
 

種類

処理手順 採集形態 備考
 生ゴミ 破砕 → 発酵 → 選別 → 熟成 堆肥化  
 燃えるゴミ 破砕 → 選別 → 成型 固形燃料化  ※1
 資源ごみ
→ びん

選別

→ 缶

スチール缶
アルミ缶
→ 古紙
再資源化  
 粗大ゴミ 破砕 → 選別   
 危険ゴミ 選別   
 燃えないゴミ 破砕 埋め立て処分   
 硬質プラスチックゴミ 破砕  
 廃食用油 業者処理  

  ※1 固形燃料は同施設内で焼却し、その熱源で温水を作り施設内のロードヒィーティング
     堆肥作成時の発酵層の加熱音源として利用。
 
 
 
  ② 最終処分場を独自施設内に設置
 
  
  施設内に最終処分場を設置し、埋め立て処分を行っている。

  処分場は、コンクリートダムで囲まれ、浸出水が土壌にしみこまないような仕組みが

  施されている。また、浸出水を処理する施設を併設し、きれいにしてから

  放流している。
  
  
  ③ ゴミ処理の有料化を実施
  
  
  ゴミ収集用の袋を有料化することにより、ゴミ処理料金を徴収している。

  また、粗大ゴミについては、ゴミ処理券を購入し、出すゴミの種類・量にあわせて

  貼り付ける形で出す形で徴収を行っている。
 
  ゴミ袋の料金は下記の通り。

   
種     類

料  金

  生ゴミ 12リットル (Lサイズ) 80円   
  生ゴミ 6リットル (Sサイズ) 45円   
  燃えないゴミ (不燃ごみ) 40リットル (Lサイズ) 100円   
  燃えないゴミ (不燃ごみ) 20リットル (Sサイズ) 50円   
  燃えるゴミ 40リットル (Lサイズ) 80円   
  燃えるゴミ 30リットル (Mサイズ) 60円   
  燃えるゴミ 20リットル (Sサイズ) 40円   


  
  ④ 近隣地域に配慮した施設
 
 
  施設を設置するにあたって、近隣地域との交渉を十分に行ったとの事。

  ②で述べた浸出水の処理に至っては、放流する河川の水質に準じたレベルに処理してから

  放流して欲しいとの要望にこたえ、環境基準をはるかに上回るレベルにまできれいにしてから

  放流を行っている。
 
 
 
  (3)立川の私見
 
 
  筑西市町村県事務組合でも同様な施設として環境センターを軸としたリサイクルを展開して

  いるが、環境センターが出来るだけ分類を行って焼却し灰溶融スラグとして再生して

  道路工事に使用したりなどの建築資材に使うのとは異なり、できるだけ
焼却を行わず

  再利用する方向で処理
を行っている点が大きく異なる。担当者さんの話によると、

  施設建設時に近隣の方と十分話し合いを行ったうえで処理の方針まで決定したとの事。

  また、最終処分場を併設している点も環境センターとは異なる。
浸出水の処理も万全を期し、

  放流する河川の水質のレベルまできれいにしてから流している点も環境に配慮している。


  
ゴミ処理の料金徴収についても、これからの財政難を考えると避けて通れない問題である。

  たとえゴミ処理場を新設したとしても半永久に使えるものではない。
ゴミを減らす努力も

  平行で行っていかねばならない。
ゴミの有料化は不法投棄を招く原因にもなる可能性が

  あるが、それ以上に、一人一人がゴミを減らす努力を促進する狙いも十分にあると

  考えられる。

 


施設の外観
  

ゴミ袋の有料化で処理料金を徴収

施設全体を集中管理

処理工程の概要図
 

手作業による分別用コンベヤ
  
 
 生ゴミ受け入れ用ホッパ

 破砕機

施設正面にて…
2.北海道ニセコ町 街づくり状況 散策


 
 (1)概要
 
 
  全国でも斬新的な行政を実施しているニセコ町。

  町長の逢坂誠二さんも、町職員を経て35歳で当選した若手の町長。

  全国から行政視察の申し込みが多く、当結城市総務委員会も行政視察を申し込みましたが

  今回は実現しませんでした。そこで、ニセコ町の綺羅街道を実際に歩いて散策し、

  街づくりの特色を見て廻りました。 
 
  
 
(2)綺羅街道を散策


  気になる点をまとめてみました・・・

①  車道・歩道 ともに幅を広く取りゆったりとした設計となっている。
 
②  ゴミが荒らされないよう、ごみ収集用ステーションを設置している。
また、色使いも町並みに合った塗装がなされている。
 
③  道路にベンチなども設置され、観光客が気軽に休めるような配慮がなされていた。
 
④  道路わきの花壇のほかに、プランターも設置され、季節にあった草花を容易に
植え替えられるようになっている
 
⑤  綺羅街道のそばに、高齢者入居用の福祉住宅が建設中であった。
この住宅には「家庭菜園」が併設されているなど、老人向け住宅としてユニークな
設備が整えられていた。
 

 
 
(3)道の駅を散策


  道の駅には、先の結城市議会の一般質問で話題に挙がったオストメイト用トイレが

  設置されており、私も初めて実物を見てきました( (仮称)市民情報センターにも設置予定 )

  また、地元の野菜を販売する野菜の特売場も設置され、地域を取り込んだ施設の

  状況に触れてきました。
 
 
 

 (4) 立川の私見
 
 
  ニセコ町長の逢坂氏は、街づくりや自治体関係の記事では良く名前を目にする

  やりての町長さんである。綺羅街道を散策中に、地元の方とも話をしたのだが、

  町長の考え方に共鳴する支持者が多いことからも、住民の気持ちを理解した街づくりを

  しているということが理解できる。

  いま、経済不況が続く中で、事業を実施するのは非常に厳しい。しかしながら、

  かといって10年後復興しているかは計り知れない。それであれば、苦しい状況でも

  出来るところから手をつけていかなければ手遅れになる、という考え方で取り組んでいる。

  
  実際の街づくりを見ても、綺羅街道、道の駅、高齢者入居向けの住宅のどれを見ても

  住んでいる人、実際に使う人の気持ちを汲んだ施設となっている。とくに高齢者向けの

  住宅に家庭菜園を併設するなどは、なかなか思いつかないアイデアである。
 
 
  道の駅に設置されているオストメイト用トイレもその1つ。よく耳にするバリアフリーとは

  道路の段差ばかりを言うのではなく、障害者が問題なくすんなりと利用できるように

  配慮されていることも言うのである。そういった観点から、オストメイト用トイレを

  率先して設置する考え方には素晴らしいものがある。
 
 
  こういった先進的な町であるだけに、行政視察としてお邪魔できなかったことが

  本当に残念である。機会があれば、是非、逢坂町長さん自身からお話を伺いたい。
 

  


ごみ収集用ステーション

ステーションを間近に見る…

ベンチが設置され、
観光客がのんびり出来る

地元の方から説明を頂く
 

道の駅の外観

財源の説明がありました
 
 オストメイト用トイレも設置

野菜の直売場

生産者を明示した上での販売
3.北海道虻田町 有珠山噴火災害対策および復興対策

 
 
 (1)概要
 
  2000年3月に有珠山が噴火して、約3年半が経過する。

  噴火時の災害対策、および、復興がどのようになされていたのかを学んできた。


 
 (2)説明
 
 
  説明の中で、目を見張る点をまとめました。


  ① 住民が噴火を予想していること
 
 
   通常の地震と、噴火前の地震のゆれの違いを住民が良く学んでおり、

   普段から災害に対する心理的な備えをしていることを感じた。


  ② 迅速な対応により死者がでなかったこと
 
 
   2000年3月の噴火の際には、火山性地震を観測した翌日には自治体が対策本部を

   設置し、避難指示を出していること。またその翌日には、現地に国の連絡調整会議が

   設置されるなどの迅速な対応がなされ、結果的に一人の犠牲者も出なかったことから

   危機管理の素晴らしさを見ることが出来る。
 
 

  ③ 被害状況数値

 
住 宅 全 壊 44世帯
住 宅 半 壊 274世帯
借 家 全 壊 216世帯
借 家 半 壊 169世帯
合 計 701世帯

  ④ 公共施設災害復旧事業状況  ・・・ 公共施設被害額 約203億円
 
道路橋梁災害復旧 6,133,409千円
公営住宅災害復旧 3,734,808千円
公立学校災害復旧 1,486,104千円
下水道施設災害復旧 4,271,631千円
上水道施設災害復旧 3,537,280千円
都市災害復旧 107,011千円
保育所災害復旧 182,659千円
その他災害復旧 9,761千円
合  計 19,462,663千円

  ⑤ 防災対策
 
有珠山防災マップの作成配布  
有珠山火山防災計画の策定 近隣市町村への幹線道路整備
 (非常時の避難経路の確保を目的)
虻田町地域防災計画見直し  
防災行政無線整備事業 屋外無線、戸別受信機、移動無線
防災センター整備事業 消防署庁舎・役場庁舎と合築
避難所機能施設整備事業 洞爺湖温泉小学校体育館に併設

  ⑥ 災害を逆に観光へ・・・
 
 
   「エコミュージアム構想の推進」として、西山高原、金比羅火口・洞爺湖温泉砂防

  区域の散策路整備、西山高原及ぴ洞爺湖温泉砂防区域内の災害遺構の保存を実施。


 (3)立川の私見
 
 
   これだけの大きな噴火にもかかわらず、犠牲者が無かったことは、危機管理の

  素晴らしさから来るものである。実際に対応を見てみても、早々に対策本部が設置され、

  避難指示を出しているなど、対応の早さも素晴らしい。また、災害が起きるたびに、

  その都度経験をフィードバックする形で防災計画を見直す姿勢にも学ぶものがある。

  こういった常時の対応の積み重ねが、災害時に被害者なしという形で結果として

  現れると考える。

   なにより、住民が、普通の地震と火山性予備地震の違いを体得しており、非難の必要性を

  肌身で学んでいるあたりからも、住民と行政が一体となって無意識のうちに

  危機管理体制を作っていることも学ぶことが出来た。

 
 

虻田町助役さん&副議長さんと
 
一緒に記念撮影

 



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